2017年の仮想通貨市場の盛り上がりから、世間の仮想通貨への関心が高まりました。
有名なコインチェックの流出事件などで、未だ批判も多い仮想通貨ですが、世の中のお金のあり方を買える可能性を秘めたものとして、まだまだ目が離せません。
仮想通貨はビットコイン以外にもたくさんあることも、多くの人が知るようになったと思います。
ここでは世界で1000種類以上あるとも言われている、仮想通貨のほんのほんの一部を一覧表にしてまとめました。
仮想通貨一覧表【ホワイトリスト】
仮想通貨のホワイトリストとは、金融庁の認可を受けた取引所が扱う仮想通貨リストです。
「国に認められた仮想通貨のリスト」とも解釈できるかもしれません。
金融庁は公式に「ホワイトリスト」として発表したわけではありませんが、一般的にそう呼ばれています。
怪しいコインじゃないかどうかの一つの判断基準になるでしょう。
ホワイトリストの中でも特に主だったものを紹介します。
ビットコイン
ビットコインは、仮想通貨の中で最も多くの人に認知された、一番有名な仮想通貨です。
サトシ・ナカモトという日本名を名乗る人の論文が誕生のきっかけとなりました。
ビットコインは普及率も最も高い仮想通貨の一つで、投資(投機)対象として注目された通貨ですが、日本国内では決済手段として利用できるお店も4000店を超えます。
全国にあるお店では家電量販店のビックカメラやコジマ、メガネスーパーなどがあり、またDMMなどのネット通販のお店でも使えます。
最近では某サッカーチームの選手の移籍金として払われることもニュースになり、今後もビットコインの決済手段が広がりそうです。
投資対象としては、2009年にビットコインが誕生した頃の価格(1BTC=0.07円)から比べると2017年には200万円を超え、2800万倍以上の値上がりというとんでもないことが起きました。
こうしてビットコインは長期的に考えられないくらいの値上がりを見せており、世間が投資対象として仮想通貨に注目しだすきっかけを作った通貨です。
今後の値動きが気になるところです。
ビットコインキャッシュ
ビットコインキャッシュは、ビットコインの取引にかかる時間や取引回数の限界などの問題から、ビットコインから分裂する形で生まれた仮想通貨です。
ビットコインと機能面では似ている部分もありますが、難しい技術的な話になると相違点も出てきます。
ビットコインに代わる仮想通貨として注目する専門家もいるようです。
イーサリアム
イーサリアムは時価総額がビットコインに次ぐ第2位の仮想通貨です。
ビットコインの機能をさらに拡張させ、「スマートコントラクト」という技術を利用しているのが特徴的です。
スマートコントラクトにはネットワーク上で交わされた契約が自動で、実行・保存される機能が備わっており、偽造・改ざんが困難であるためセキュリティの面で非常に優れています。
ライトコイン
ビットコインをもとに作られたコインですが、送金にかかる時間がビットコインの1/4である約2分半で完了するのが特徴的です。
送金時間の短縮により、買い物をする時の支払いなど、日常の決済方法に対応するために開発されました。
送金時間が短縮されたということは、技術の面でハッキングが容易になるということでもあるので、安全性がビットコインに比べ低いのがデメリットです。
モナーコイン
2ちゃんねるで有名なキャラクター、「モナー」をモチーフに作られた日本発のコイン。
ライトコインをベースに開発され、世界初のSegwit(送金が早くなるアップデート)が実装済みのコインです。
2014年の1月1日から問題なく稼働し続けているコインで、ビットコインに比べ送金が早く、手数料が安いのが特徴で、ホリエモンこと堀江さんも一目置いてるコインのようです。
リップル(XRP)
リップル(XRP)は2017年時点で、世界第3位の時価総額を誇る仮想通貨です。
リップル(XRP)とは仮想通貨のことを指すと同時に、リップル(XRP)の送金などの取引が行われるネットワーク上のシステム(プラットホーム)のことも指します。
仮想通貨としてのリップル(XRP)があり、プラットホームとしてのリップルがあるというややこしい状況ですが、仮想通貨の方のリップルはXRPという通貨単位で表されることが多いです。
ネットワーク上の取引処理や送金のスピードが、ビットコインやイーサリアムよりもはるかに速いという点で優れてます。
あのGoogleの子会社やSBIグループが出資をしたり、みずほ銀行やりそな銀行など大手金融機関がリップルの採用を表明するなど、名だたる企業からの評価も高い仮想通貨です。
イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムクラシックはその名の通り、イーサリアムから分裂した仮想通貨です。
イーサリアム同様、スマートコントラクトという機能が備わっており、取引の記録だけでなく契約情報もブロックチェーン上に残すことができます。
イーサリアムから分裂した理由ですが、DAO事件という出来事がきっかけで開発者の間で揉め事が起こり、一部の技術者たちが新しいプロジェクトを発足させたことです。
イーサリアムクラシックはイーサリアムよりもセキュリティの面を強化し、ハッキング被害の防止などを目的に、そのシステムを向上させています。
ネム(XEM)
ネム(NEM/XEM)は通貨単位が2つあるようですが、通貨単位はゼム(XEM)の方で、ネム(NEM)はブロックチェーン技術そのもののことを指します。
ネム(XEM)は「New Economy Movement」(新しい経済活動)という意味があり、ビットコインのブロックチェーン技術をより向上させたものを作る目的で開発されたものです。
時価総額がトップ10に入る人気の仮想通貨の1つですが、国内の大手取引所コインチェックの流出事件でも話題になりました。
仮想通貨【ブラックリストなるもの】
金融庁に認可された取引所で扱っている仮想通貨をホワイトリストと呼びますが、それに対しブラックリストなるものもあります。
要は全世界で1000種類以上あるといわれる仮想通貨の中で、ホワイトリストに入らないものがブラックリストということになります。
仮想通貨の大手取引所コインチェックは、大手でありながら金融庁の認可を受けていないのですが、理由の一つにダッシュ(DASH)やモネロ(XMR)など、ホワイトリストに入っていない仮想通貨を取り扱っていることが考えられます。
仮想通貨はテロの資金源など、反社会的な取引にも絡んでしまう可能性もあるので、やはりある程度の安心・安全性のような指標が必要なのでしょう。
仮想通貨の概念や仕組み、特徴については、こちらの記事で分かりやすく解説しています。
アルトコインとは?
アルトコインと聞くと、その名前から仮想通貨の一種かと思ってしまいますが、そうではありません。
仮想通貨の代名詞ともいうべき、代表的な通貨にビットコインがあります。
元々はビットコインの認知率が圧倒的に高すぎるため、仮想通貨=ビットコインと思っていた人も多いことでしょう。
そこで、ビットコイン以外の仮想通貨のことを総称して「アルトコイン」と呼びます。
まとめ
仮想通貨の中でもとりわけ信用度の高いホワイトリストについてまとめました。
2019年1月現在は仮想通貨の価値が復調する兆しが見られませんが、仮想通貨の投資をする時には、その特徴を見極めてから判断をしましょう。