結婚式といえば何百万円もかかってしまうイメージかと思いますが、実際のみんなの平均費用はどのくらいなのでしょうか?
そのうちどれくらいご祝儀でまかなえるのかというのも、気になるところです。
そこで、結婚式にかかる費用やもらえるご祝儀の相場をまとめました。
さらに、結婚式費用の節約方法についても解説します!
結婚式にかかる費用、相場はどのくらい?
結婚式の平均費用
総額が322.6万円、自己負担額は189.7万円
『みんなのウェディング白書2016』によると、挙式・披露宴でかかった金額の平均が322.6万円、招待したゲストの平均人数が63.1名とのことです。
また、両親からの援助やご祝儀を差し引いて実際に夫婦二人で支払った額は、平均189.7万円との結果でした。
その中でも、実際の手出し金額が50万円以下だった方の割合は約4割もいたことから、人によって実際の手出し金額の振り幅が大きいようです。
費用の内訳
さて、挙式・披露宴でかかる平均金額322.6万円の内訳はどのようになるのでしょうか?
主な内訳は以下となります。
参照元:みんなのウェディング白書2016
品目 | 金額 |
---|---|
挙式料 | 30万円 |
料理・飲物 | 120万円 |
新婦の衣装 | 50万円 |
新郎の衣装 | 20万円 |
ウエディングケーキ | 10万円 |
ブーケ | 12万円 |
引き出物 | 10万円 |
写真・ビデオ撮影 | 36万円 |
映像演出・音響 | 10万円 |
司会者 | 8万円 |
ヘアメイク | 10万円 |
招待状や席札等 | 6万円 |
※ゲスト60人で換算
合計322万円となりますが、ここに、ゲストへの交通費・宿泊費やお車代などは含まれておりませんので、少なくとも350万円前後は予算として考えていた方がよいでしょう。
結婚式のタイプによって費用が変わる
結婚式には様々なスタイルがあります。
ホテルで行うのか、ゲストハウスで行うのか、レストランで行うのか…等々、式場のタイプやゲストの人数によって費用も変わってきます。
式場タイプ別に、平均の費用とその特徴をまとめました。
1.ゲストハウスウエディング
素敵な演出が可能な、大きめの庭やプールがついている一軒家を貸し切って行います。
1日1組~2組の利用なので金額も高めになりますが、時間に縛られることなく自由に式を行うことができます。
2.ホテルウエディング
家族のみの少人数から、大人数での結婚式まで、人数に応じて柔軟に対応してくれます。
何より、宿泊・レストラン・駐車場などが一か所で揃いますし、アクセスも便利な場合が多いので、遠方からのゲストが多い場合はホテルウエディングがベストでしょう。規模によって金額は大きく変わります。
3.専門式場
経験と知識が豊富なスタッフが揃っているので、様々な要望に応えられます。
施設も多種多様で、広い庭園や海を眺めることができる会場や、ロケーションにこだわったチャペルが多く、料金も平均以下なのが嬉しいですね。
4.レストランウエディング
より本格的な料理にこだわるならレストランウエディングです。
また、新郎新婦とゲストとの距離が近いので、固くなりすぎないアットホームな時間を過ごすことができます。
衣装などは自分たちで持ち込むことも出来ますので、全体的な費用を抑えることができます。
貰えるご祝儀はどのくらい?
結婚式の予算は「親族からの援助金+自己資金+ご祝儀」で計算するのが一般的です。
このうちご祝儀は一番金額が高く、具体的に予測することもできます。
ご祝儀の相場(平均)早見表
ご祝儀の相場は以下のとおりです。
兄弟姉妹 | 5万円~10万円 |
おじおば | 夫婦で10万円(一人の場合5万円) |
いとこやその他親族 | 3万円~5万円 |
会社の関係者 | 3万円~5万円 |
友人 | 3万円(夫婦・家族で参加の場合5万円~10万円) |
地域や個人差がありますので目安の金額になりますが、親族以外からのご祝儀はおおよそ3万円前後になる事が多いようです。
また、両親についてですが、結婚式費用の援助をしてもらったため祝儀が無いケースや、そもそも親がご祝儀を出すものではないと思う人もいるので、数には入れない方が無難でしょう。
人数だけでなく「関係性」を見る
実際に合計いくらになるのかは、ゲストの人数と新郎新婦との関係性で変わってきます。
合計人数60人だとしても、「親族40人、友人20人」や「親族10人、友人50人」というケースがありますし、夫婦が多いのか、子供が多いのか、という点でも金額は変わってきます。
たとえば、参加60人が以下のような内訳の場合…
兄弟姉妹 | 2人 | 10万円 |
おじおば夫婦 | 4組(8人) | 40万円 |
その他親族 | 20人 | 60万円 |
会社の関係者 | 10人 | 30万円 |
友人 | 20人 | 60万円 |
貰えるご祝儀の合計は200万円になりますが、親族が多い場合やゲスト人数が多い場合はさらに金額は上がるでしょう。
その為結婚式費用は両親からの援助とご祝儀で、ほぼまかなえるという人もいます。
結婚式の費用は基本的に前払い
しかしご祝儀をもらえるのは結婚式当日。
結婚式の費用を支払うのは基本的に前払いとなりますので注意が必要です。
式場によっては当日払いや後払い制度があり、ご祝儀を結婚式費用に充てることも出来るので、式場に確認しておくと良いでしょう。
結婚式の費用を抑えるには?節約のポイント
結婚式では、素敵な演出やオプションをつけていきたいもの。
しかし、気が付いたらはじめの見積もりよりも大幅に金額がオーバーしてしまう場合もあります。
参加の人数が増えて急遽金額がオーバーしてしまうということも良くあります。
結婚式が近くなってきて、思わぬ追加料金で予算オーバーしてしまった時の削減ポイントをご紹介します!
料理内容やドリンクの内容を見直す
料理・デザートをワンランク下げる
料理のコースを上級のコースに設定している人が多いです。
これを1ランク落としたコースにすることで、1人あたり数千円以上の節約になる場合があります。
また、デザートを「ビュッフェ形式」にしている場合、通常の単品のデザートに変更することで1人1000円程度カットすることも出来ます。
「ウェディングケーキ以外にデザートビュッフェがあっても食べきれない」という方もいますので、コース料理のボリュームがそれなりにあれば、通常の単品のデザートでもいいでしょう。
料理のコースを1ランク落とし、デザートのビュッフェを辞めた場合、60人のゲスト分で18万円ほどカットできることになります。
ドリンクプランをワンランク下げる
さらにカットしたいという方には、ドリンクプランを見直すのも方法のひとつでしょう。
ドリンクの相場は1人あたり3000円~4000円程度です。こちらを1ランク下げれば、多少種類が少なくなりますが1人あたり数百円~1000円程度カットすることも出来ます。
料理内容の見直しは、ゲストの人数が多ければ多い程コストカットが可能です。
しかし、あまりカットしすぎると安っぽさが目立ってしまい、結婚式の印象も低くなってしまうので、注意が必要な部分です。
ウエディングアルバム・ビデオ撮影
当日の写真撮影・動画撮影やウエディングアルバムの作成は、すべてプロにお任せすると数十万円かかります。
こちらを、自分たちでできるところは自分たちで行った場合、数万円~10万円前後まで節約することが可能です。
アルバムは撮影のみお願いをしてデータをもらい、後日自分で写真をプリントしてゲストに渡したり、ビデオの注文においては、結婚式・披露宴すべての注文ではなく、一部分のみを注文するなどで節約ができます。
席次表やメニュー表などのぺーパー類はまとめる
会場のペーパー類は、席札・席次・プロフィール・メニューなど複数あります。
それぞれの単価が500円前後だった場合、すべて別々に準備すると1人あたり2000円ほどかかってしまいます。
ペーパーアイテムは、席次表・プロフィール・メニューが一体型になっているものを利用したり、持ち込みが可能であればネットショッピングで安く注文すれば、数万円の節約になる可能性があります。
衣装を見直す
ウエディングドレスのランクを下げる
結婚式のメインでもあるウエディングドレス。ここだけはこだわりたい!という女性がほとんどだと思います。
しかし、少し妥協して1ランク下げると、10万円近く節約できることもあるのです。
新郎の衣装を節約
それでもウエディングドレスだけは絶対譲れないという場合、新郎の衣装を見直すのもひとつの手です。
細かい部分で、シャツやネクタイ、靴をランクの低いものにすることで、多少なりとも節約になります。
これらは、契約後の変更が可能な場合と、そうでない場合がありますので、結婚式場に要確認です。
結婚式の形式を変える
契約はまだ行っておらず見積もりの段階という場合は「少人数ウエディング」でゲストの数を減らして式を挙げたり、「フォトウエディング」で大幅な費用をカットするのもよいでしょう。
特に最近では、フォトウエディングを行う夫婦が急増しています。
結婚式を行い写真撮影する場合と、結婚式は行わずに写真撮影のみ行う場合の2パターンありますが、人気なのは後者の写真撮影のみのスタイルです。
式自体を行わないので大幅な費用削減になり、10万円程度で行うことができます。
費用削減以外にも、新婦が妊娠している場合や、夫婦の仕事の都合などでこのフォトウエディングを選択する人も多いので、予算と都合に合わせて検討していきましょう。
値段の交渉は契約前に!
値段交渉は人によって得意不得意があるでしょう。
結婚式の値段交渉が想像つかない人もいるかもしれませんが、思わぬ値引きをしてもらえることがあるのです!
まず、値段交渉は原則「契約前」に行います。
契約後に強く交渉をしたところで「はじめに契約した金額で払えないのなら、キャンセル料を払ってキャンセルしてください」と思われてしまう可能性もあります。
交渉次第で数十万円得することも
値段交渉で値引きになる箇所・サービスになる箇所は式場によって異なりますが、主に以下の内容です。
- 料理内容やドリンクのランクアップ
- ドレスのランクアップ
- ブーケやフラワーシャワーのサービス
- 持込み料サービス
これらがサービスになれば、数万円~数十万円も得することになります。
是非頑張って交渉しましょう!
では、交渉のポイントです。
他の式場の見積もり額と比較させる
これは値引き交渉に必須です。
ほかの式場の見積もりを見せ「別の式場ではこの金額だったので、こちらでも頑張れないか?」という事を伝えます。
その際に「別の式場の方が安いが、こちらの式場の方が気に入っている」という姿勢を見せましょう。
式場が空いている日を選ぶ
5月・6月は結婚式場も予約が入りやすいですが、真夏や真冬、仏滅や平日はなかなか予約が入らないことが多いです。
式場側も予約を取りたいので、様々な費用が割引になっていることが多くあります。
割引後の価格でもさらに値引き交渉をした場合、式場側も予約を取りたいので、交渉に応じてくれることもあります。
ほぼ決まっていても、ぎりぎりまで迷っているふりをする
値引き交渉に応じてもらった場合でも、いったんは「検討します」で持ち帰りましょう。
後日検討状況の確認で連絡が入り、さらに値引きになる可能性もあります。
また、ほとんどの方が契約後に予算オーバーになる事が多いので、予算はあらかじめ低めに伝えておくことも大切です。
まとめ
結婚式は、一生に一度だから…と思ってたくさん費用をかけてしまいがちです。
ですが、結婚式の後には新しい生活が待っていますので、式以外にも何かとお金はかかってしまいます。
どうしても予算が足りない場合は、最終手段としてローンを組むという方法もあります。
結婚式の費用はカードローンやブライダルローンを利用し、もらえるご祝儀は新婚生活のために貯金しておくというのもいいと思います。
結婚式後の新生活を考えて、予算を決めていきましょう。